おいしいぽんかんの食べ方
ぽんかんは比較的大型の柑橘系でありながら、皮がむきやすく手軽です。ぽんかんの食べごろはおしりの部分が上部に比べて、微妙に濃くなっているのがサインです。見比べる対象があると分かりやすいのですが、たしかに微妙ですので、初めのうちは分かりにくいかもしれません。おいしいぽんかんを食べた経験が多くなれば、簡単に見分けることができるようになります。
収穫後すぐに食べると酸味が勝った甘み、少し寝かせると練れた甘さが生まれます。通常出荷されるときには収穫から半月から1ヶ月ほど追熟を加えています。この間に酸味が減り、中に含まれているでんぷん質やペクチンが糖に変わり甘みが増して来るのです。おしりの色のサインが出てくると食べごろです。
「少し酸っぱいな」と感じたときには、高温ではない場所でしばらく置くと甘くなってくるでしょう。夏みかんなどに比べ、むきやすいので爪を痛めません。ナイフなどを使わず、手でむいても大丈夫です。むくとフサの皮が薄いことに気がつくでしょう。
中の実と薄皮の密着度が強いので全て取り去るのはなかなか困難ですが、種に気をつければ、皮や白スジはそのまま食べてもあまり気にならない柔らかさです。 温州みかんなどに比べ水分が少なく、食感がサクサクしています。
糖度が高く、凝縮された甘みを感じさせる柑橘系。ただし元来水分量が少ないことから、白くスが入ってしまったように仕上がってしまうこともあります。水分が少ないと感じたときには「少々酸っぱいからもう少し置こうか」と追熟はせず、その時点で食べてしまいましょう。
更に置くことで、パサパサ感を増幅させてしまうこともあります。これがポンカンのおいしい食べ方です。
ポンカン
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